県産品と消費者
今日の新報に出ていた「中国産赤瓦による竹富町の家」の記事
要は、「県産品をもっと使おう」というのと「安ければ中国産でいい」という
意見に分かれている。とのことだ。
「県産品」という定義にこだわると、ほとんどのものがそうでなくなってしまう。
たとえば、「島んちゅ納豆県産品」とか沖縄の物産の70%以上は、
原材料が実は県産品ではない。
納豆の大豆は100%アメリカ産であるし、ウコンはミャンマーやインド産
紅芋粉は中国産、ムーチーのもち粉や粟やもちきびなども中国産が多い。
どうせ、県産品を謳うのであれば、原材料も沖縄県産にこだわらなければ
産地偽証ということになる。
しかし、沖縄の赤瓦は紛れも無く沖縄県産品である。
だから、補助金を使っているのであればなおさら「中国産など使うな」と言いたい。
「生産と消費」この構図の中で、消費者はあまりにも生産者のことを考えずにいる。
地元生産のモノを我々が消費することで、必ず生産者の生活を支えているのだという意識を
消費者は持つべきなのである。
「安くて」「早くて」「簡単で」「便利」であれば、なんでもいいという時代は終わりだ。
と同時に、生産者もどうしたら中国などの輸入品と対抗できるかを常に考えなければならない。
そうでないと、両方とも流通、小売業の論理に振り回されることになるのだ。
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