資本主義崩壊

田崎聡の沖縄現象論

2008年10月11日 12:31

米国型資本主義が崩壊し始めた
不動産と金融市場主義がもたらしたものが
今のこの世界同時株安、不況なのであることは間違いない。
一部の有識者は、最初から予測していただろう。
これは、アセンションの5次元への予兆だという人もいる。
そもそも、人間が地球の一部の土地を評価し、金に価値を変えるという
資本主義の根本がおかしいのである。
そうした意味では、土地の私有を認めない社会主義の方が
経済システムとしてはよくできているのである。
土地に価値を見出すのではなく、人間がさまざまなモノやコトを創造することにこそ
価値を見出すべきであって、民主主義という名目のもとに戦争や破壊を繰り返してきた
米国の追随をすることは断じておろかなことなのである。
土地にしか金を貸さない日本の銀行のバカさかげんも一緒である。
今の銀行や証券の金貸し構造は、これを機会に一回全部崩壊した方がいいだろう。

すべての金融、不動産システム自体が大きなパラダイムチェンジに来ているのだ。
人間が生きる価値こそが財産なのである。
平和で愛おしく地球とともに生きていく人類、
それ以外は生きる権利はない。
日本が鎖国していた江戸時代、最も平和で循環型の農耕民族として生きていた時、
生命と文化の息吹があったのである。
そこに西欧のシオニストたちが土足で入ってきてから
農も貨幣価値も、グローバルスタンダードという価値によって崩されてしまった。
それが、金融資本主義の末裔、今になって世界同時不況に現れただけである。

今こそ、西欧的な物質的世界観から東洋的な自然的世界観に変えていくべき時である。
そのスタンスに日本が立ち、リーダーシップをとらない限り
日本経済も浮上することはないだろう。
誰もが美しいと感じる森、海、空、月、雲などにこそ普遍的な価値がある。
人類は、そろそろその共有の価値に対する評価を世界貨幣にしていく必要があるだろう。
今が、人類としての折り返し点なのである。

関連記事