甘えの構造
県外に就職する若者が減っているという
県外では職を選ばなければ、仕事はまだまだたくさんあるのにだ。
この根底には、「県内に残れ」という親バカが多いのもひとつの要因だ。
沖縄の若者は、そもそも独立心を持った人間が少ない。
20歳を過ぎても、実家から通っている人間が多い。
だから「なんくるないさ」であり、いつでもすぐ実家に帰ってしまう。
仕事でしかられると、次の日から来なくなり、無断欠勤も多い。
これは、経営者共通の悩みである。
「打たれ弱い」のである。
我々の時代は、いかに早く親から独立して家を出るか、が肝心であり、
親元から通っている社会人は、社会人として認められなかった。
沖縄の若者に共通する自立心の不足は、明らかに自宅通いが影響しているだろう。
自宅通いだから、給料が多少安くても成り立ち、それがまた経営者を甘えさせ、
安月給になる。悪循環である。
かつての沖縄は、海外や県外に果敢に出向き、開拓精神を持ってがんばってきた先人が多かった。
それが、沖縄がそこそこ都会になってきたので、若者にとってもわざわざ本土にいかなくても
便利になって居心地がよくなってきた。
だから、余計に県外でがんばっていこうという人間が少なく、社会的な競争力もなくなってきた人間
が増えてきてしまったのである。
先日の、甲子園で優勝した興南高校のようなガッツ(死語)と粘りのある若者が増えることを期待したい。
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