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2009年03月30日

沖縄スタイル休刊

雑誌沖縄スタイルが30号をもって休刊となった。
「カラカラ」「うるま」「沖縄スタイル」とたて続けに休刊となり、
沖縄を伝える全国誌は、とうとう弊社「沖縄暮らし」だけとなってしまった。
「うるま」も「沖縄スタイル」も創刊編集長として携わってきた身としては、
淋しい限りだ。
ここのところの出版不況で、広告収入は激減し、販売も伸び悩んでいる
雑誌業界。「月刊プレイボーイ」も「月刊現代」はすでに休刊。
「BRUTAS」もなくなってしまうというから深刻である。
いわゆる「沖縄」ものの雑誌は、やはりガイドブックしか生き残れないのだろうか。
派遣切りや、解雇などの労働問題。長引く不動産不況。金融資本主義の崩壊による大不況。
資本主義の根本を支えるこの3つの問題が解決しない限り、
旅行とか沖縄とか移住とかリゾートなんて余裕のある人間は少なくなるだろう。
この状況が続く限り、沖縄ものの雑誌は成り立っていかない。
まあ、沖縄ものだけでなく、雑誌そのもののメディアが成立しなくなってきているのも事実だ。
草食系男性が増加しつつある現在、我々のような雑誌世代とは明らかに違う
IT系デジタルメディア世代は、「レス」という空気のような感覚を日常に求めているのかもしれない。
「血と汗と涙」のある「男の生活」は、もはや消滅してしまったのだろう。

はたして、この危機感を沖縄の行政は理解しているかどうかは、疑わしい限りである。
団体旅行で食べてきた沖縄の観光業界は、ホテルラッシュの供給過多の中で
喘いでいくことになるのにだ。

沖縄スタイル休刊





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Posted by 田崎聡の沖縄現象論 at 09:45│Comments(2)沖縄経済
この記事へのコメント
本当にびっくりしました。
悲しいですね。
誠に残念です。
だからこそ
何か新しいものを生み出したいと考える
今日このごろ。
フツフツ
Posted by クリエイティブエンゾ at 2009年03月31日 00:43
沖縄スタイル、毎号楽しみにしていただけに残念です。
月並みな考えで深い思慮もない発言ですが、
電子ブックでの沖縄情報発信などは難しいですかね?
遠く岡山の地からの勝手な思いですが、沖縄の雑誌が
なくなるというのは寂しい限りです。
沖縄には友人知人がいることもあり、
何かお役にたてることでもあれば嬉しいのですが・・・。
Posted by 43man at 2011年03月22日 13:38
 
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