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2009年09月17日

無知の涙

「無知の涙」連続射殺魔と呼ばれた
永山則男の名著は「裸の19歳」という映画にもなった。
無知ゆえに起こしてしまった犯罪に対して自己を問う、
ということすらも、今の若者にはないことだろう。
自己批判、自己止揚、という弁証法的な考え方は、
新聞や雑誌や書物を読まなくなってしまった世代には
もはや表層の言語すら、コミュニケーションツールにならなくなって
しまったかもしれない。
今の大人には、コトの論理性や歴史性、事象を読み解く力が圧倒的に欠けている。
特に、沖縄の現状はヒドイ。社会的常識や道徳、倫理感の欠如が甚だしい。
夜型、共稼ぎ、飲酒低年齢化、低所得、肥満、など全ての悪い要素が
逆スパイラル的に大人を「無知」へと誘っている。
沖縄の新聞は基地問題、地域ナショナリズムに偏重しがちだから、
読者も遠のいていくのはわかるが、
「新聞を読まない人」が加速度的に増えると、
自分のほしい情報だけをインターネットで選択するようになるので、
より、過激な他者批判や犯罪が増えてくることを恐れる。

しかし、このような状況になってしまったのは、新聞やマスコミが自分たちの
立場にアグラをかいていたせいでもある。
大きなパラダイムチェンジの時代は、足元にきている。
無知の涙


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Posted by 田崎聡の沖縄現象論 at 16:30│Comments(0)沖縄経済
 
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