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2010年04月07日

甘えの構造

県外に就職する若者が減っているという
県外では職を選ばなければ、仕事はまだまだたくさんあるのにだ。
この根底には、「県内に残れ」という親バカが多いのもひとつの要因だ。
沖縄の若者は、そもそも独立心を持った人間が少ない。
20歳を過ぎても、実家から通っている人間が多い。
だから「なんくるないさ」であり、いつでもすぐ実家に帰ってしまう。
仕事でしかられると、次の日から来なくなり、無断欠勤も多い。
これは、経営者共通の悩みである。
「打たれ弱い」のである。
我々の時代は、いかに早く親から独立して家を出るか、が肝心であり、
親元から通っている社会人は、社会人として認められなかった。
沖縄の若者に共通する自立心の不足は、明らかに自宅通いが影響しているだろう。
自宅通いだから、給料が多少安くても成り立ち、それがまた経営者を甘えさせ、
安月給になる。悪循環である。
かつての沖縄は、海外や県外に果敢に出向き、開拓精神を持ってがんばってきた先人が多かった。
それが、沖縄がそこそこ都会になってきたので、若者にとってもわざわざ本土にいかなくても
便利になって居心地がよくなってきた。
だから、余計に県外でがんばっていこうという人間が少なく、社会的な競争力もなくなってきた人間
が増えてきてしまったのである。
先日の、甲子園で優勝した興南高校のようなガッツ(死語)と粘りのある若者が増えることを期待したい。
甘えの構造


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Posted by 田崎聡の沖縄現象論 at 09:36│Comments(1)沖縄経済
この記事へのコメント
田崎様、
同感です。小生は高校卒業と同時に上京しまして23年間、
東京・名古屋・岐阜・富山・埼玉と住んでいました。
土地土地の気候風土・食事を体験して初めて沖縄の長所・欠点を
実感するに至りました。沖縄に戻り3年半になりますが、
健康管理・危機管理・子供の躾・夜型社会・あらゆる問題が
「なんくるないさー」で片付けられているのを見るにつけ心配しています。
Posted by 一福亭Ⅱ at 2010年04月07日 10:57
 
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